福岡大仏
昨日、明るい時間に福岡・東京を飛行機で移動。雲の途切れることがなくて前線停滞の天気予報を確認。湧き上がる雲の輝やきになぜか秋の訪れを感じます。「この秋は何で年寄る雲に鳥」、ふと芭蕉句が浮かびます。そういう心境が実感できる年になりました。今日から9月。
最近、仕事で福岡へ時々行きます。訪問先の隣の福岡大仏が以前より気になっていました。地下鉄祇園駅(JR博多駅から一駅)の至近にある南岳山東長密寺、結構大きなお寺です。昼休みの短い時間に拝観してきました。
大仏は撮影禁止ののため看板を掲載しておきます。造りは寄せ木、まだ新しいものです。お顔はふっくらしていますが、実際はもう少し厳しく見えました。
全景写真中央の一際高い、正面が白く側面がエンジ色の建屋内に鎮座しています。大きさが想像できるでしょう。話を聞くと参拝客も多いそうです。
正門の脇に碑があり「弘法大師開基/密教東漸日本最初霊場/西安
青龍寺住持寛旭」とあります。弘法大師創建の最初の寺院ということでしょう。実はこちらの方が気になっていました。
「空海の風景・司馬遼太郎」には次のように書かれています。
『「弘法大師は・・・・、大同元年冬十月二十三日に博多に帰着された。翌年四月下旬までこの地(博多)に淹留(えんりゅう)し、伽藍を一つ建てられ、東長密寺と号せられた。この寺、はじめは博多周辺にあり、その境内はいま呉服町あたりまで及んでいた」という。ただし東長密寺という寺が実在したかどうかはわからない。』(注:大同元年は西暦806年)
内容はほとんど記憶に残らず、本を取り出して確認してみました。それにしても、「ただし東長密寺という寺が実在したかどうかはわからない」と書いていることが、多少気になります。機会があれば、寺暦を確認して掲載したいと思います。
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