« 演劇:利賀フェスティバル2007(2) | トップページ | 演劇:利賀フェスティバル2007(3) »

2007年9月 1日 (土)

福岡大仏

Img_1 昨日、明るい時間に福岡・東京を飛行機で移動。雲の途切れることがなくて前線停滞の天気予報を確認。湧き上がる雲の輝やきになぜか秋の訪れを感じます。「この秋は何で年寄る雲に鳥」、ふと芭蕉句が浮かびます。そういう心境が実感できる年になりました。今日から9月。

 最近、仕事で福岡へ時々行きます。訪問先の隣の福岡大仏が以前より気になっていました。地下鉄祇園駅(JR博多駅から一駅)の至近にある南岳山東長密寺、結構大きなお寺です。昼休みの短い時間に拝観してきました。

Img_2 大仏は撮影禁止ののため看板を掲載しておきます。造りは寄せ木、まだ新しいものです。お顔はふっくらしていますが、実際はもう少し厳しく見えました。

 全景写真中央の一際高い、正面が白く側面がエンジ色の建屋内に鎮座しています。大きさが想像できるでしょう。話を聞くと参拝客も多いそうです。

Img_3 正門の脇に碑があり「弘法大師開基/密教東漸日本最初霊場/西安 青龍寺住持寛旭」とあります。弘法大師創建の最初の寺院ということでしょう。実はこちらの方が気になっていました。

 「空海の風景・司馬遼太郎」には次のように書かれています。
 『「弘法大師は・・・・、大同元年冬十月二十三日に博多に帰着された。翌年四月下旬までこの地(博多)に淹留(えんりゅう)し、伽藍を一つ建てられ、東長密寺と号せられた。この寺、はじめは博多周辺にあり、その境内はいま呉服町あたりまで及んでいた」という。ただし東長密寺という寺が実在したかどうかはわからない。』(注:大同元年は西暦806年)

 内容はほとんど記憶に残らず、本を取り出して確認してみました。それにしても、「ただし東長密寺という寺が実在したかどうかはわからない」と書いていることが、多少気になります。機会があれば、寺暦を確認して掲載したいと思います。

| |

« 演劇:利賀フェスティバル2007(2) | トップページ | 演劇:利賀フェスティバル2007(3) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 福岡大仏:

« 演劇:利賀フェスティバル2007(2) | トップページ | 演劇:利賀フェスティバル2007(3) »