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2007年8月 5日 (日)

「掃部山公園・虫の音を聞く会」のこと

 JR桜木町駅(横浜市)の海の反対側は小高い丘です。
 クラッシク音楽の愛好家ならご存知かも知れません。木のコンサートホール、神奈川県立音楽堂が丘の上にあります。その隣に小公園があって、名前を掃部山(かもんやま)公園と言います。

 公園からは港未来21地区が手に取るように見えます。港未来21地区の再開発前は三菱ドックで、クレーンが林立していました。京浜工業地帯の一角であることを実感させる光景です。海が見えたと思いますが、記憶は定かでありません。いつの頃から風景が変わり始めたか、それも定かではありません。

 近江彦根藩の第16代藩主、井伊直弼(いいなおすけ)。
 1853年ペリー来航、1954年日米和親条約締結。1958年の日米修好通商条約により横浜は開港の地となります。井伊直弼は、朝廷の勅許無しに独断で日米修好通商条約を調印。その後反対派であった水戸藩浪士らにより桜田門付近で暗殺されたのが、有名な桜田門外の変。

Img_1424 井伊直弼の死から暫くして、旧彦根藩士族らが井伊直弼の記念碑建立を計画し、この丘を買収、井伊家所有としました。「井伊掃部頭(かもんのかみ)直弼」に因んで「掃部山」と呼ぶようになったそうです。1914年(大正3年)に庭園部分と銅像を含めて横浜市に寄贈されました。その後に整備されて開園しました。

 横浜市の発展の礎となった開港、井伊直弼は横浜市の恩人です。よって、横浜市が公園を整備し、顕彰のために銅像を建立した、と長いこと思っていたのですが。事情は違っていました。

Img_1428  8月4日(土)薄暮から、掃部山公園で「虫の音を聞く会」が開催されました。ローカルではありますが、既に四十数回を重ねる夏の行事です。琴・尺八の演奏、模擬店、万灯(まんとう)・雪洞(ぼんぼり)の点灯、鈴虫の販売など、が楽しめました。ところで、虫の音は?

 夕食を終えてから散歩にでかけました。音楽堂のほか、県民ホール・県立図書館、横浜能楽堂が隣接しており、伊勢佐木町や関内方面に出かけるときは公園を横切っていきます。昼間はよく通りますが、夜、公園に行くことはほとんどないので結構新鮮でした。

 遠く海を眺めていたはずの掃部頭の視線の先にはランドマークタワーが聳えています。
Img_1431 2009年6月2日に、横浜開港150周年を迎えます。数々の祝賀行事が用意されているようです。1859年から150年、長いと言えば長いし、短いと言えば短いし。森鴎外作詞の横浜市歌に「・・・むかし思えば とま屋の煙 ちらりほらりと立てりしところ・・・」とあります。この先、どのような変化をしていくのでしょうか、横浜は。横浜ばかりではありません、日本は。

 掃部山公園自体に特筆するほどの特徴はありません。遠来のお客様に是非来てくださいとは言いにくい。でも、野毛山公園、野毛町、伊勢佐木町から山下公園・中華街に足を延ばせば、古い横浜の今日の姿を味わって頂けるように思います。JR桜木町駅を起点にして半日ほどの散歩コースです。

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