「近代水道」のこと
6月1日から7日までの1週間は第47回「水道週間」であることを知りました。何々週間や何々記念日は一年途切れなくあるようです。ちなみに横浜では、6月1日から7月7日までは横浜フランス月間(なぜ横浜でフランス?)、2日は開港記念日です。
水道のことに話を戻します。
今年の水道週間のスローガンは「水道水 まちのすみまで 未来まで」。近代水道の特徴は有圧送水、濾過浄水、常時給水だそうです。そうであるからこそ、蛇口をひねれば水の出る当たり前で、そのことに思いを馳せることなどはめったにないのだと思います。また、ためらうことなく水道水をそのまま口にします。
近代水道は1887年10月17日、横浜市内配水で開始されたそうです。
今年はちょうど120周年。設計・監督は、英国人・ヘンリー・スペンサー・パーマー。そのパーマの胸像が、野毛山公園内の配水地を背にして建立されています。また、高台にある野毛山公園から伊勢崎町方面に歩いて10分もしないところに、日本最古の水道管が展示されています。
子供の頃、「船乗りたちの間で、横浜の水は赤道を越えても腐らないし、味も落ちないと評判である」と教えられました。横浜の誇りであったのだと思います。きっと、近代水道の歴史が背景にあったのだと、今になって思います。
早くも今夏の水不足が心配されるようです。横浜で水不足が心配されるか否か、知りません。私の家は、野毛山公園から歩いて20分ほどのところ、確かな数値は判りませんが標高差も大分低い位置にあるので、水道が止まるなどの記憶もほとんどありません。ありがたいことです。
野毛山公園は、野毛山動物園と道一つ挟んだところにあります。動物園に出かけたおりにでも、少し足を延ばしてパーマーの胸像を一目見て、近代水道のありがたさを再考してみては如何でしょうか。蛇足ですが、私は水道局との関係は一切ありません。
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