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2006年9月 2日 (土)

続・大地の芸術祭のこと

 作品は広範囲に散在していると紹介しました。しかし、作品が集中しているエリアも何箇所かあります。たとえば、十日町市中心部、旧川西町のナカゴグリーンパーク。最も集中しているのは「ほくほく線・まつだい駅」周辺。

 「まつだい駅」周辺は大きく二つに分かれます。駅前から旧街道沿いに広がる商店街と駅裏から背後の城山(じょうやま)一帯です。今回は時間の関係で、駅に近接する数箇所しか観られませんでした。

Tumari3 「イリア&エミリヤ・カバコフ:棚田」は、第一回(2000年)の作品ですが、「大地の芸術祭」を代表する作品の一つと思います。前掲の「雑誌・美術手帳2006年7月号増刊」に棚田の所有者の紹介があるので、引用しておきます。

 『「ほんとうは体力の限界なんだけど、芸術祭があるから棚田を今年もやることにしたよ」と語るのはカバコフ作品のある棚田の持ち主、福島友喜さん。平地にして機械で作業できれば楽だという。「作品は作業にはじゃまだけど、かわいいもんだよ。親父に叱られながら、中学生のときから牛を引いて代掻きをしたり、この作品と同じ作業をしてきたから懐かしい。太陽の恵みは大したもんだよ。青葉や芽の吹く季節は、人間の誕生と同じ気持ちになる。稲も私らも生き物だもの。今年も大勢のお客さんが来てくれたらうれしいね。都会でいろいろな生活をしている人と話ができるから気持ちは青年なんですよ」。』

 棚田の所有者は、文書に添えられた写真から70半ばあるいはそれ以上の年齢と推測します。美しい棚田がなければ、カバコフ夫妻の作品の存在価値も薄れます。カバコフ夫妻を作品の生みの親とすれば、棚田の所有者は育ての親と言えるでしょう。この作品がいつまでも健在であることを願うばかりです。私は願うだけで、何もできそうにないのが悲しいですが。

Tumari4  「草間弥生:花咲ける妻有」は第二回(2003年)の作品ですが、これも「大地の芸術祭」を代表する作品の一つ思います。この作品からは力強さを感じます。この作品はどこにあっても存在感があると思いますが、冬の豪雪のなかでも咲き続ける姿が一番似合うように思います。この作品は、未来に向かって輝き続ける越後妻有のシンボルだと思います。夏と違って冬に出かけるのは支度が大変ですけど、雪の中で咲き続ける姿を、一度は観てみたいと思っています。
 ちなみに我が家では、この作品を、愛情込めて「毒花」と呼んでいます。

 城山には常設展示されている作品が多く、会期を過ぎても観られます。もしお近くにいく用などがあれば、少し時間を割いて散歩などいかがですか。

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