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2006年7月 2日 (日)

美しい日本語のこと

 野々下由香里(ソプラノ)のコンサートに行ってきました。一昨年、昨年、今年と、各年7月1日に開催された「出逢える音季(とき)」シリーズの3回目、最終回。各々の回は「スペインの光と影」「フランス・忘れられし小唄」「日本・粋・舞・祈り」。

 今日の曲目は、「日本の叙情歌曲選」「サハリン島土民の三つの揺籃歌」「子守唄を少々・・・」「AIYANの歌」「舞」。「サハリン・・・」は原語で歌われました。

 野々下由香里をはじめて聴いたのは関西在住の時。神戸松蔭女子学院チャペルで開催されたバッハコレギュームジャパンのバッハのカンタータのソリストとしてでした。そのせいもあってか、理知的な、静謐な、繊細な、そのような印象を抱いています。力量を云々する見識は持ち合わせません。しかし、私は好きです。

 話を挟みながらの進行でした。最初に「日本語を美しく歌いたい。美空ひばりや石川さゆりには負けてしまうが」と話していました。残念ながら美空や石川のコンサートに出かけたことがないので比較できません。二人のように大劇場を満員にするこはないでしょうから、その点では負けかも知れません。しかし、久しぶりに、日本語の美しさを実感しました。特に「日本の・・・」は。

 「早春賦」「浜辺の歌」「赤とんぼ」「出船」「叱られて」「椰子の実」「かやの木山の」「この道」。どれも良く知られた名曲だと思うのですが、最近は小学校で教えないのでしょうね。世代を限定しないとよく知られたなどとは言えないですね。

 「赤とんぼ」は兵庫県龍野市の情景でしょうか。「追われて見た」のでなく「負われて見た」と気づいたのは何時だったでしょうか。

 「椰子の実」は愛知県渥美郡の伊良子岬が舞台。現在は、伊良子岬を遠望する地で仕事する身の上。長兄誕生の時、伊良子岬を眺めながら、まだ見ぬわが子を思い名前を考えていました。随分と昔の話になりましたが。

 各々の曲が日本の各地を舞台にしているかも知れません。しかし、各地を舞台にしていたとしても、自分の心象に当てはめて自分の風景を思い起こしていました。至福の2時間。

 出逢える音季節2006 野々下由香里 ~粋・舞・祈り~
 2006年7月1日2:00PM 横浜みなとみらいホール・小ホール(約6割の入場者)

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