音楽:神奈川フィル第277回定期演奏会
指揮 サッシャ・ゲッツェル
独奏 松田理奈(Vn)
演奏 神奈川フィルハーモニー管弦楽団
曲目 R.シュトラウス:交響詩「ドン・ファン」
ブルッフ :ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調
イザイ :無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番第1楽章
(ソロ・アンコール)
ブラームス :交響曲第4番ホ短調
会場 横浜みなとみらいホール(1階13列22番)
公演 2012年1月28日14:00~16:00(休憩15分)
R.シュトラウス。コンマスのソロがあったりホルンの聴かせどころがあったりして、オーケストラの様々な表情が現われます。新年の最初の曲には相応しいかもしれません。もっとも神奈川フィルの新年度は4月からですが。
サッシャ・ゲッツェルは大きな動きで精力的に指示を出していました。指揮台で何度跳び上がったことか。まあ、それはそれとして、神フィルの魅力も曲の魅力も惹き出してくれました。
ブルッフ。ソロの松田理奈は初めて聴きます。ヴァイオリンを胸の前に両手で持ち、しばし頭を垂れて祈るようにしてから演奏が始まりました。初々しい感じでしたけど、始まってみれば実に堂々とした演奏です。でもまだ20代、才能は偏在する。
ロマン派らしい叙情的な曲ですが、美しく物語るように演奏されて私は好感を抱きました。使用したヴァイオリンはJ.B.Guadagniniと記されていましたが、華やかさを控えめにした重厚で実に豊かな音色、私は好きです。神フィルのサポートも良く、コンチェルトの魅力を充分に感じました。
アンコールのイザイは、バッハを感じさせながら鋭い旋律が続きます。ブルッフとは随分と異なる面が聴けました。この曲のCDをリリースしているくらいですから、得意とするところなのでしょう。全曲、聴きたくなりました。
ブラームス。休符を挟んで下降・上昇が繰り返される哀調ある主題がヴァイオリンで奏でられ、一気に演奏に惹きつけられてしまいます。やがて管に移り、チェロとホルンに移っていきます。神奈川フィルの絃は美しく、管も美しいし安定しているし、それだけではありませんけど。
4曲の交響曲中では1番・4番が好きですけど、一つを選ぶとすれば、哀調を帯びた主題で始まり、劇的な総奏で終わる4番。ホルンで始まる第2楽章、ティンパニーが活躍する第3楽章を含めて印象深いものがあります。
4番の魅力を充分に惹き出されたと思います。演奏を終えて管・打楽器パートが丹念に祝福されていました。サッシャ・ゲッツェルと神奈川フィルは相性が良さそうです。ちょっと動きすぎと思うのですが、結果良し。
神奈川フィルの特徴を確認するために、今年は横浜みなとみらいホールで定期的に公演する他オーケストラも聴きに出かけるつもりです。この3年間、神奈川フィル以外のオーケストラを何回聴いたかな。
(2012年2月1日記録)
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